前工程からはpullし、後工程にはpushする
例えば、企画とデザインが行われたものを自分が実装し、QA(品質保証)にテストを行ってもらう仕事をするような場合、以下の点に気をつける。
- 前工程の成果物はpullしてくる
- 後工程には成果物をpushする
具体的には、
前工程(企画やデザイン)に対して:
- 進捗状況はどうか?
- あらかじめ相談していた期限に間に合いそうか?
- 成果物について認識は一致しているか?
- どんな形式の何をアウトプットとして受け取る予定か?
- 不足物は無いか?
- 代表的なユーザーが得る体験だけでなく、例外的なユーザーが得る体験についても設計されているか?
後工程(QA)に対して:
- 渡した成果物はテストされているか?
- テストに支障をきたすようなトラブルは起きていないか
- テスト内容は適切か?
と、言った事に気をつけるようにしている。
「そもそも、各工程に対して各々の担当者が責任を果たすべきだ。各工程の担当者が責任を果たせばそのようなコミュニケーションは不要だ」
という意見もあるだろう。
そのような意見は正論かも知れないが、価値を産まない考え方だと私は思う。
工程の一箇所だけうまく行っても他で失敗すれば価値は生まれないのである。
私は、工程を終わらせる事では無く、価値を作る事にコミットして行きたいし、していく必要があると考える。
理論が美しいかどうか、スマートかどうかは重要ではない。実験に一致しないなら、それは間違っている。
「Rubyのしくみ」より
価値を産まないなら、それは間違っている!!